甘いものが食べたくなる理由

夕方になると「ちょっと甘いもの…」と手が伸びる。

忙しい日や疲れた日には特にその傾向が強くなり、「意志が弱いだけ?」と自分を責めてしまう方も多いですが、実はこれ、体の仕組みがしっかり関わっています。意志の問題ではなく、きちんと理由がある“自然な反応”なのです。


目次

■理由①:脳のエネルギー切れ

脳は1日の中で最も多くエネルギーを使う臓器。

特に使えるエネルギーは「ブドウ糖」に限られています。

仕事に集中した後・人と話した後・家事を一気にこなした後など、実は脳では相当なエネルギー消費が起こっています。

その結果、脳から「糖を補給して〜!」というサインが出て、甘いものへの欲求が高まります。

ちょっと“伝えたくなるポイント”

脳は体重の2%ほどの重さなのに、体が使うエネルギーの約20%を消費すると言われています。

小さな臓器がこれだけ働いていると思うと、夕方の“甘い誘惑”も納得です。


■理由②:ホルモンの変動(特に40〜50代に関係が深い)

40〜50代の女性は、エストロゲンが減ることで血糖値のコントロールが乱れやすい状態になります。

エストロゲンは、インスリン(血糖を下げるホルモン)の働きを助ける役割も持っているため、減少すると血糖値が乱高下しやすくなります。

血糖値が下がりすぎると体は危険を感じ、「今すぐエネルギーになる糖分を!」と強く指令を出すので、甘いものが恋しくなるのです。


■理由③:ストレスで“甘いもの中毒”のような状態に

ストレスがかかると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。

コルチゾールは、糖を体内に溜め込もうとする働きがあるため、脳が「糖が必要かも…」と誤解してしまうことがあります。

さらに、甘いものを食べると脳に“報酬物質”であるドーパミンが出るため、一時的に気分がスッと軽くなります。

そのため疲れたときほど甘いものに手が伸びやすく、これを繰り返すと「甘→安心→また甘」のループができてしまいます。


■理由④:筋肉量が減ると血糖のゆらぎが大きくなる

実は、筋肉は「糖を一番しまっておける場所」。

40〜50代は何もしないと年に約1%筋肉が減ると言われ、筋肉量が減るほど糖の処理能力が下がります。

この影響で血糖値が乱れやすくなり、結果として甘いものが欲しくなることも増えてしまいます。

小さな豆知識

ウォーキングやスクワットのような軽い運動でも、筋肉の「糖を取り込む力」はすぐに高まります。

実は、食後に10分だけ歩くと甘いものへの欲求が落ち着きやすいという報告もあります。


■なぜ「和菓子より洋菓子に手が伸びる」ことが多い?

ケーキやクッキーなどの洋菓子には、砂糖に加えて脂肪(バターや生クリーム)がセットで含まれています。

糖×脂の組み合わせは脳の報酬系を強く刺激するため、「また食べたい!」という気持ちが起こりやすいとされています。


■甘いもの欲を上手にコントロールするコツ

無理に我慢するとストレスで余計に食べたくなるので、“コントロールする”のがポイントです。

●①食事の最初にたんぱく質を

血糖の急上昇を抑え、甘いものの欲求が出にくくなります。

●②食後に10分歩く

筋肉が糖を取り込みやすくなり、すぐに効果を感じやすい方法です。

●③甘いものを食べるタイミングは「昼〜15時」

この時間は脂肪を溜める働きが最も弱い時間帯です。


【まとめ】甘いものが欲しくなるのは“体の反応”。責めなくて大丈夫

甘いものが食べたくなるのは、脳のエネルギー不足、ホルモンの変動、ストレス、筋肉量の低下など、体の自然な仕組みによるものです。

知識があるだけで「自分を責めないで済む」というのも大切な健康習慣。

そして、ちょっとした運動や食べ方の工夫で甘いもの欲はコントロールできます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

奈良市ヤマムラパーソナルジム

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この記事を書いた人

奈良で2025年に「ヤマムラパーソナルジム」をオープンしました。
競技スポーツ経験を活かし、一人ひとりの成長を全力でサポートします!

大学時代は順天堂大学の陸上競技部に所属。現在も競技に挑み続けています。
プライベートでは、1児の父になったばかりで子育て奮闘中です!

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