「運動していない時間」が、体を左右しているかもしれません

「姿勢を意識しましょう」と言われると、つい背筋をピンと伸ばすイメージを思い浮かべがちです。でも実は、体に影響を与えているのは“その一瞬”ではなく、一日の中で長い時間をどんな姿勢で過ごしているかです。
40〜50代になると、「特に激しいことはしていないのに肩や腰がつらい」「疲れやすくなった」と感じる方が増えてきます。その原因の一つが、日常生活で無意識に続けている姿勢です。家事、仕事、スマホを見る時間、テレビを観る時間。これらは一回一回は短くても、積み重なるとかなりの時間になります。
例えば、椅子に座るとき。浅く腰掛けて背中を丸めた姿勢は、一見ラクそうですが、体はずっと緊張しています。筋肉は「支え続ける仕事」を強いられ、血流も滞りやすくなります。逆に、骨で体を支える意識があるだけで、余計な力は抜けやすくなります。これは筋力の問題というより、体の使い方の話です。
立っている時間も同じです。片足に体重をかけるクセがあると、左右どちらかに負担が集中します。「いつも同じ肩にバッグをかけている」「キッチンで同じ足に体重を乗せている」など、思い当たることがある方も多いのではないでしょうか。こうした小さな偏りが、数年後の不調につながることもあります。
ここで大切なのは、完璧な姿勢を保ち続けようとしないことです。人は動く生き物なので、ずっと良い姿勢をキープする必要はありません。むしろおすすめなのは、「同じ姿勢を長く続けない」こと。30〜60分に一度、立ち上がる、肩を回す、足踏みをする。それだけでも体はリセットされます。
生活習慣を整えるというと、大きな変化を求めてしまいがちですが、焦る必要はありません。まずは自分が一日の中で「どんな姿勢で、どれくらいの時間過ごしているのか」に気づくこと。それが整えるための第一歩です。「そういえば今日、あまり動いていないな」と気づけるだけでも十分です。
運動は「やっている時間」だけが効果ではありません。何気ない日常の姿勢や動きが、体づくりの土台になります。そのことを知っているだけで、日々の過ごし方は少し変わってきます。無理なく、静かに、体を整えていきたいですね。
奈良市ヤマムラパーソナルジム

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