食べながら理想の体型を維持したい――そんな願いを叶える鍵は、実は“筋肉量”にあります。

40〜50代になると「以前より太りやすくなった」「食べる量は変わっていないのに体型が崩れやすい」と感じる人が増えます。これは、加齢による筋肉量の低下が大きく影響しています。筋肉は体の“エンジン”のような存在で、何もしなくても消費されるエネルギーの多くが筋肉によって使われています。そのため、筋肉が減ると自然と代謝が落ち、同じ生活でも太りやすくなるのです。
ここで知っておきたいのが、「筋肉は年齢に関係なく増やせる」ということ。実際、40代以降でも筋トレを習慣にすると、筋肉量と代謝は確実に改善します。体重を大きく落とさなくても、体型が引き締まったように見えるのは筋肉が“形”を支えてくれるからです。
特におすすめなのが、大きな筋肉を使うトレーニング。太ももやお尻、背中は体の中でも筋肉量が多く、ここの筋肉を刺激すると基礎代謝が効率よく上がっていきます。スクワットやヒップリフトなど、器具を使わなくてもできる種目で十分効果があります。
さらに、筋肉量が増えると「食べる=太る」という不安が薄れていきます。筋肉は、食べたものをエネルギーとして使いやすい体へと変えてくれるからです。たとえば同じ量を食べても、筋肉がしっかりある人は食後の血糖値の上がり方が穏やかだったり、脂肪として蓄えられにくかったりします。
「食べたいものを楽しみながら理想の体型を保ちたい」という人ほど、筋肉量は強い味方になります。
もうひとつ、40〜50代の女性にぜひ知っておいてほしいのが、“筋肉とホルモンの関係”。加齢とともに女性ホルモンが低下すると、脂肪がつきやすくなったり、体の疲れが抜けにくくなったりします。筋トレはその影響をやわらげる助けにもなります。筋肉を動かすことで血流が良くなり、自律神経が整い、体が軽く感じられるようになるためです。
とはいえ、「毎日ハードな筋トレをしないと変われない」というわけではありません。週に2〜3回、15〜20分でもOK。むしろ無理なく続けられるペースの方が効果が出やすく、ストレスが溜まりません。
読んだ瞬間からできる小さな工夫として、歯磨き中にかかと上げをする、キッチンで待つ間にスクワットを3回だけやるなど、“生活のついでに筋肉を動かす”のもおすすめです。
意外と知られていませんが、こうした細かい動きでも筋肉は刺激を受け、代謝はじわじわと上がっていきます。友達にも思わず話したくなるくらい、体の変化に気づく人も多い方法です。
「しっかり食べる → エネルギーとして使われる → 太りにくい体になる」という流れを作るためには、筋肉量と代謝の底上げが欠かせません。食事制限だけでは手に入らない“食べても崩れない体”こそ、大人の女性が目指すべき理想なのかもしれません。
ゆっくりでも確実に、体は変わります。今日からできる小さな一歩を、ぜひ始めてみてください。
奈良市ヤマムラパーソナルジム

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