「味の濃さ」が食欲をコントロール不能にする理由

「今日はちょっと味の濃いものが食べたい!」
そんな気分の日、ついおかずが進んでご飯をおかわりしてしまう…という経験、ありませんか?
実はこれ、意志の弱さではなく脳の仕組みが関係しています。
濃い味(=塩分・油分・旨味の強い味)は、脳の“報酬系”を刺激します。
つまり、「おいしい!」という快感信号がドッと出て、満腹よりも先に「もっと食べたい!」という欲求が勝ってしまうのです。
その結果、ご飯やパンがどんどん進み、気づけば食べすぎ…。
特に中華や揚げ物、濃いタレの焼き肉などはその典型です。
ご飯が止まらなくなる「味の濃さの罠」
濃い味を食べると、ご飯や麺などの炭水化物が欲しくなるのも自然な反応です。
体は「塩分を中和したい」「味の刺激をバランスさせたい」と無意識に感じ、ご飯などの“主食”で調整しようとします。
つまり、「味が濃い=主食が進む」という方程式が成り立ってしまうんです。
友達にちょっと話したくなる豆知識ですが、
実は“ラーメンのスープを全部飲むと塩分6g以上”というデータも。
1日の目標摂取量が女性で6.5g程度なので、たった一杯で一日分の塩分を摂ってしまうこともあるのです。
少しの工夫で“クオリティの高い食事”に変わる
「じゃあ薄味にすればいいの?」
そう思う方も多いですが、いきなり薄味にすると味気なく感じて続きません。
おすすめは、**「味の方向を変える」**こと。
- 塩分を減らす代わりに、**酸味(レモン・酢)や香辛料(こしょう・カレー粉)**で満足感を出す
- 出汁の旨味で“薄味でも深みのある味”にする
- 具材を大きめにカットして噛む回数を増やす
こうした工夫で、自然と食べすぎ防止にもつながります。
“ちょっと良い調味料や出汁を選ぶ”というのも、食生活のクオリティを上げる立派なステップです。
「体にいいことをする」よりも、
「今より少しだけ丁寧に食べる」という意識のほうが、長く続くんです。
まとめ:味の濃さを見直すことは“体をいたわる第一歩”
濃い味は食欲を刺激しすぎてしまうことがあります。
だからこそ、「ちょっと薄めて、香りで楽しむ」「出汁で深みを出す」だけでも、
食べすぎ防止・むくみ対策・血圧ケアにつながります。
毎日の食事を“少しだけアップデート”することが、健康的な体づくりの第一歩です。
――あなたの体は、あなたが選ぶ一口一口でできています。
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