日光と心の健康の関係

はじめに
秋から冬にかけて、日が短くなってくると気分が落ち込みやすいと感じることはありませんか?実はこれは気のせいではなく、日照時間と脳内のホルモン分泌が深く関わっています。
特に北欧や日照時間が短い地域では「季節性うつ(冬季うつ)」が多いことが知られています。これは、日光を浴びる時間が不足すると「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが減り、気持ちが沈みやすくなるためです。
なぜ日照が短い国ではうつが多いのか?
「15〜30分くらい外に出れば十分では?」と思う方もいるかもしれません。
実は大切なのは**日照の長さだけでなく光の強さ(照度)**です。
- 日本の夏の太陽光は10万ルクスにも達しますが、北欧の冬は昼間でも数千ルクス程度しかありません。
- さらに、日が昇っている時間が2〜3時間しかない地域もあり、そもそも浴びられるチャンスが極端に少ないのです。
- 加えて冬の寒さで外出が減り、厚着で肌に光が届きにくいことも重なります。
こうした条件が揃うことで、北欧などでは季節性うつが増えてしまうのです。
日本は恵まれている!?
一方で、日本は冬でも比較的日差しが強く、晴れ間も多いため、15〜30分ほどの外出で十分な効果を得やすいのが特徴です。
「同じ30分でも北欧と日本では得られる光の量が全く違う」と聞くと、ちょっと得した気分になりませんか?
日光がくれる2つのメリット
- セロトニンを増やして気分を明るく 朝の太陽の光を浴びると、脳内でセロトニンが活性化します。セロトニンは心の安定や集中力を高める効果があるため、イライラや不安を和らげてくれる役割があります。
- ビタミンDをつくり骨や筋肉を強く 日光を浴びることで体内で合成されるビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨や筋肉を守ります。特に40〜50代の女性は、更年期や骨粗しょう症のリスクも高まる時期。意識的に日光を浴びることで、筋トレやウォーキングの効果もぐっと高めることができます。
実際にどのくらい浴びればいいの?
日本の気候なら、晴れた日の午前中に 15〜30分ほど外に出て光を浴びる だけで十分とされています。日焼け止めをしていても、顔や手に光を受けるだけで効果があります。
また、冬は太陽の角度が低いため、できれば午前中の散歩や窓際での軽いストレッチを取り入れると効果的です。
友達に教えたくなる豆知識
「朝の光を浴びると、その14〜16時間後に“眠りのホルモン”メラトニンが分泌される」ってご存じでしたか?
つまり朝しっかり日光を浴びることは、夜の快眠にもつながるんです。実際に睡眠リズムが整うことで、疲労感や体重の増加予防にも効果が期待できます。
今日からできる日光習慣
- 朝起きたらまずカーテンを開ける
- 通勤・買い物の時は5分だけ遠回りして歩く
- 窓際でストレッチや軽い筋トレをする
小さな習慣ですが、積み重ねることで心と体の健康に大きな差が生まれます。
まとめ
日照不足は気分の落ち込みや骨の弱りにつながりますが、日光を味方につければ、心の安定・骨や筋肉の強化・快眠のすべてに効果をもたらします。
北欧のように日差しが極端に弱い国に比べ、日本では短時間でも効果的に光を取り入れることができるのは大きな強みです。
40〜50代の女性にとって「日光を浴びる習慣」は、美しく元気な毎日を支えるシンプルで効果的な健康法です。
奈良市ヤマムラパーソナルジム
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