つい考えすぎてしまうあなたへ。反芻思考の悪循環から抜け出す3つの方法

「寝る前になると、今日の失敗を思い出してモヤモヤ…」
「もう終わったことなのに、何度も頭の中で再生してしまう…」
そんな経験、ありませんか?
この“考えすぎてしまう癖”のことを心理学では**反芻思考(はんすうしこう)**と呼びます。
■反芻思考とは?
反芻とは、本来「牛が食べたものを何度も口に戻して噛むこと」。
つまり「同じことを何度も頭の中で繰り返す」という意味です。
過去の出来事や失敗を思い返すこと自体は、悪いことではありません。
ですが、反芻思考が続くと——
- 気分が落ち込みやすくなる
- 睡眠の質が下がる
- 集中力が続かなくなる
- 体まで疲れてしまう
といった悪循環に陥ってしまいます。
特に40〜50代の女性は、ホルモンバランスの変化や仕事・家庭の両立など、心の負担が大きい時期。
無意識のうちに「考えすぎる時間」が増えている方も多いのです。
■反芻思考から抜け出す3つの行動
①「なぜ」ではなく「どうするか」を考える
反芻思考の多くは、「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」という“なぜ思考”です。
けれど、この問いには正解がありません。
代わりに「次に同じことが起きたら、どう対応しよう?」と建設的な解決策を考えるようにしてみましょう。
👉 ポイント
頭の中で「どうすれば」を口に出すだけでも、思考の方向が前に進みます。
②「やるべきこと」や「楽しいこと」で時間を埋める
反芻思考は、“心に空白の時間”があるときに起こりやすいもの。
家事の合間や寝る前のちょっとしたスキマ時間が要注意です。
そんなときは——
- 軽いストレッチをする
- 好きな音楽を聴く
- 明日の準備をする など、体や手を動かすことを意識してみましょう。
「楽しいことで時間を埋める」ことが、心のエネルギーを前向きに変えてくれます。
③日中しっかり動いて、夜ぐっすり眠る
意外と見落としがちなのが、活動量と睡眠の関係。
反芻思考に陥る人は、夜に頭が冴えて眠れないという共通点があります。
日中にしっかり体を動かすと、夜に“心地よい疲労感”が生まれ、自然と眠りが深くなります。
ウォーキングや軽い筋トレを取り入れることで、脳のリセット力が高まり、思考の整理もしやすくなります。
👉 豆知識
運動によって分泌される「セロトニン」は、幸福感を高め、反芻思考を抑える作用があります。
■まとめ:考えすぎる時間を「動く時間」に変える
反芻思考は誰にでも起こります。
大切なのは、「どうすれば前に進めるか」を意識すること。
- 解決策を考える
- 体を動かして時間を埋める
- よく眠れるように日中活動する
この3つを意識するだけで、少しずつ心が軽くなっていきます。
「考えすぎて疲れた…」と思ったら、まずは動くことから始めてみてください。
心と体のバランスを整える第一歩になります。
奈良市ヤマムラパーソナルジム
コメント